AGAって何?
AGAはどうやったら治るの?
薄毛を治したい!
と考えているそこのあなたのために今回、この記事を作成しました!
今回はAGAの概要からメカニズム、原因、見分け方、治療法まで網羅的にまとめました。この記事を読むだけでAGAについて完璧に理解できるように作っているのでぜひ、最後まで見てみてください!
AGAとは

AGA(Androgenetic Alopecia)の略で「男性型脱毛症」と呼ばれる薄毛症状です。主に成人男性が発症する脱毛症で、徐々に薄毛・抜け毛が進行する疾患です。薄毛、抜け毛で悩んでいる男性のほとんどがこのAGAに当てはまるといわれています。
AGAには様々な薄毛の形があり、
- 額の生え際から薄くなるM字型脱毛症
- 頭頂部から円を描くように脱毛し薄毛になるO型脱毛症
- 額と頭頂部両方から薄毛になるU字型脱毛症
などがあります。
AGAは進行性の脱毛症なので、何となく薄毛が進行してしまい、気づいた時にはもう遅くなっている場合があります。放置してしまうと徐々に薄毛が進行してしまう可能性があります。
AGAの原因
AGAの主な原因は男性ホルモンの一種である「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。
DHTは男性ホルモンの「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合することによって発生します。
このDHTが毛包と呼ばれる毛根を生成し保護して抜けないようにする皮膚組織と結合することで、頭髪のサイクルが乱れてしまいます。
その結果、髪の毛が十分育ち切る前に毛が抜け落ち、細く抜けやすい髪の毛しか育たなくなります。
AGAセルフチェック

- 親族に薄毛の人がいる
- 髪の毛にコシがなくなり細い髪の毛が増えた気がする
- 枕元やお風呂の時に抜け毛が多くなった気がする
- 前頭部の生え際が少しずつ交代している気がする
- 頭頂部やつむじ部分が薄く地肌が多く見えるようになった気がする
- 同年代の人と比べて自分は髪の毛の量が少ないと思う
上の項目に一つでも当てはまっていればAGAを疑ってみてください。
ちなみにAGAとは別の要因で薄毛になることもあります。
睡眠不足、ストレス、脂肪分の多い食事が多いなども原因で薄毛になることがあります。
まずはこれらの原因かどうかを判断した後にAGAかどうかを疑ってみてください。
治療法
AGAの治療法には以下のものがあげられます。
ガイドラインでの推奨度 | 年間の値段 | 期間 | |
内服薬・外用薬 | 行うよう強く勧める | 1.5~3万円 | 6か月 |
注入薬 | 行うよう強く勧める | 2~6万円 | 6か月 |
自毛植毛 | 行うよう勧める | 80万円 | 1日 |
赤色LED治療 | 行うよう勧める | 25万円 | 8か月 |
一つずつ詳しく見ていきましょう!
内服薬・外用薬

下で紹介する薬は薬局やネット通販、個人輸入で購入できるものです。しかし、AGA治療を行う前にまずは近場の病院もしくはクリニックに1度行ってみることをオススメします。
病院やクリニックでは血液検査やDNA検査をすることで薄毛の原因がAGAであるかそうでないかや、治療薬を処方する上での体の影響の有無を調べることができます。
AGA治療を行う際に覚えておく必要のある薬を3つ紹介します。
以下で紹介する薬は国が効果があると説明している薬です。以下の薬だけ覚えておきましょう。
ミノキシジル(外用薬)
ミノキシジルは日本皮膚科学会のガイドラインで「行うよう強く勧める」と紹介されています。
ミノキシジルは毛母細胞の活性化と血行促進をおこなう働きにより発毛を促す作用があります。1つづつ見ていきましょう。
・毛母細胞の活性化
髪の毛は毛母細胞が分裂することで作られます。ミノキシジルによって毛母細胞が活性化することにより分裂が促され、より長く太い髪の毛がつくられるようになります。
・血行促進
ミノキシジルによって血管を拡張しで血流を促進する作用があります。この作用により、より多くの栄養や酸素が毛乳頭細胞に届くことで発毛が促進されます。
ミノキシジルには内服薬もありますが、日本皮膚科学会ではガイドラインで「使用は勧められない」と出ています。これは臨床試験が実施されていないために、頭髪以外の部分の多毛症や体重増加など未知の副作用が起こる恐れがあり、危険だと考えられているからです。しかし、薄毛治療の現場では内服タイプのミノキシジルも使われており、多くの方が発毛効果を実感しているようです。
フィナステリド(プロペシア)
フィナステリドはAGAの原因の章で紹介した5αリダクターゼを阻害する働きにより薄毛の進行を防ぐ作用があります。このはたらきによりテストステロンがDHTに変化しなくなり元の正常なヘアサイクルに戻すことができます。
ちなみに、フィナステリドはアメリカの医薬品管理局であるFDAでも認可されているAGAの治療用の薬剤なので安心して使うことができます。
副作用として性機能障害、抑うつ、肝機能障害などが確認されています。
しかし、この副作用は臨床試験においてプラセボ患者(思い込み)と同程度の発生率になっており、危険性は低いといわれています。
デュタステリド(ザガーロ)
デュタステリドはフィナステリドと同様に5αリアクターゼを阻害する働きにより薄毛の進行を防ぐ作用があります。
デュタステリドはフィナステリドに比べて薬理作用が約3倍、フィナステリドの増毛効果が1.6倍とされています。また、デュタステリドとフィナステリドの効果持続時間はそれぞれ約4時間と約3~7日程度と持続時間もフィナステリドに比べて長いものになっています。
副作用もフィナステリドと似ており性機能障害、抑うつ、肝機能障害などが確認されています。臨床試験結果において危険性は低いと出ているので安心して使うことができるでしょう。
また、フィナステリドはデュタステリドは同じ5αリアクターゼを阻害する作用があるので、併用することはできません。
注入治療

注入治療は患部に上で紹介したミノキシジル、フィナステリドや栄養剤を注入することで確実に薬剤に含まれる成分を頭皮化に浸透させることのできる治療法です。
注入薬の種類としてメソセラピーやHARGなどがあります。
メソセラピーやHARGの両方にはミノキシジルやフィナステリドなどの薬剤、グロースファクターや幹細胞成長因子と呼ばれる髪の成長を助けるタンパク質、それらの吸収を助けるビタミンなどの栄養素が成分として入っており、大きな違いはありません。
注入方法もいくつか存在しますが注入方法によって大きく効果が変わることはないので、クリニックの先生に相談することをオススメします。
直接頭部に注射するので副作用として頭部のかゆみ、発赤、腫れ、痛みが現れる可能性もあります。
また、投薬に比べて高額になることも多いので注意深く行いましょう。
植毛
植毛には大きく分けて自毛植毛と人工植毛の2つが存在します。それぞれ見ていきましょう。
自毛植毛
自毛植毛は主に後頭部の髪の毛を薄毛箇所に移植す治療法です。後頭部の髪の毛を移植してもまた抜け落ちてしまいそうだと思われるかもしれませんが、後頭部の髪の毛は男性ホルモンの影響を受けにくいため移植後も成長し続けることができます。薄毛の方でも後頭部の髪の毛は元気なイメージがあるのではないでしょうか?
自毛植毛は人口の毛ではないので自然なボリュームがありますし、自分の毛を植毛しているので拒絶反応や炎症が起こるリスクが低いことも魅力の1つです。
また、施術後すぐに発毛を実感できないことは意識しておかなければなりません。移植した髪の毛は一度抜け落ちた後に新しく伸び始めるので、少しずつ毛量が増えることになります。
施術してすぐにフサフサに見えることはないので気をつけておきましょう。
人工植毛
人工植毛はポリエステルやナイロンなどの合成繊維からできている人口毛を植えていく治療法になります。移植毛を採取することもないので好きなだけ増やすことも出来ますし、自毛植毛に比べると比較的安く抑えることも出来ます。
人工植毛は合成繊維でできた髪の毛を埋め込むため、感染症や炎症などの皮膚トラブルを起こす可能性があります。また、人口毛は合成繊維なので髪の毛が伸びることはありません。そのため継続的なメンテナンスを行う必要があります。
自毛植毛も人工植毛も保険適用外なので薬剤治療と比べると大きく費用が高くなります。
赤色LED治療
赤色LED治療では630nm(ナノメートル)と波長の長い光で頭皮の奥深くまで到達するので、発毛増殖因子の分泌を刺激し、血流を促進させることができます。さらに、コラーゲンの増加、新陳代謝の改善、炎症を抑える効果もあるとされています。
また、発毛剤や育毛剤との併用も可能なので、さらなる効果が期待できます。
副作用として乾燥、かゆみ、ひりつき、温熱感がでる可能性が示唆されていますが上で紹介した治療法の副作用と比べると軽微なリスクだといえます。
AGA治療の期間
AGAの治療には個人差が大きくあります。また、人によっては治療がうまくいかない場合もあります。しかし、最低でも1年間は続けた方が良いといわれています。一般の方の髪の毛が成長し抜けるまでのヘアサイクルは2~5年、AGAの方のヘアサイクルは約1年ほどの期間になっているといわれており、髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまいます。そのため、たとえAGA治療の効果が出なくても約1年ほどは治療を継続した方が良いといわれています。
最後に

いかがでしたでしょうか?
AGAについての理解が深まったのではないでしょうか?
また、AGAを治すのに多くの時間がかかることもわかっていただけたのではないでしょうか?少なくともAGA治療中は薄毛を気にしながら生活をしなければなりません。そこで増毛スプレーをオススメしたいと思います。近年の増毛スプレーは従来の地肌を黒く見せる増毛パウダー(ふりかけ)とは異なり、髪の毛に成分をコーティングすることにより髪の毛を太く見せることができるという革新的な商品になっています。
AGA治療と併用して増毛スプレーを使ってみるのはいかがでしょうか?