「頭皮マッサージのやり方がわからない」
「頭皮マッサージは効くのか」
「頭皮マッサージをする上での注意点を知りたい」
と考える方が多くいると思います。いろいろなWebページを見ても本当に合っているかもわからないと思います。そこで「ヘアケア研究所」で書かれた論文から科学的に正しい頭皮マッサージの効果、やり方を紹介していこうと思います。
頭皮マッサージは薄毛に効くのか?
結論から言うと頭皮マッサージは薄毛に効きます。しかし、AGAが原因で薄毛になっている方には聞きません。一つ一つ説明していきましょう!
頭皮マッサージの効果
頭皮マッサージの効果は大きく分けて2つ、血行促進効果とリラックス効果です。
頭皮マッサージにより血行促進作用と並びに地肌の柔軟化作用があることが分かっています。血行促進効果により頭皮、髪の毛へ十分な量の栄養を届けることができ、地肌の柔軟化作用により頭皮環境を改善することができます。
他にも頭皮マッサージによりストレスを軽減させる作用や快適性が上がることが分かっています。このことからストレスが原因で薄毛になっている方に対して効力があると考えられています。
以上より頭皮マッサージには頭皮環境が悪い、ストレスが原因で薄毛になっている方に最も効果が高いということが分かりました。
AGAの仕組み
AGAが原因で薄毛になる方は上で紹介した理由とは異なっています。
AGAは、男性ホルモンの影響によって本来は2~6年間成長する髪の毛が数ヵ月しか成長しなくなる、つまり髪の成長サイクルが短くなることで抜け毛が多くなったり、細く短い弱弱しい髪の毛が増える脱毛症です。
そのため、AGAの方が薄毛を改善したい場合は男性ホルモンを抑える薬などを処方することが主になります。
頭皮マッサージをする上での注意点は?
頭皮マッサージをする上での注意点がいくつかあります。このことに気をつけていないと薄毛が改善する前に悪化してしまうことも考えられます。以下のことに気をつけながら頭皮マッサージを行いましょう!
力の強さ
力加減が強すぎると傷や炎症、かゆみ、フケの原因になります。かといってどの程度の強さが適切かどうかは分かりづらいですよね。そこで推奨されている強さとしては「痛みは感じるものの我慢できない範囲ではなく、むしろ気持ち良いと感じられる程度の強さ」にしておきましょう。
力の強さとは少々異なりますが爪を立てずに指の腹で優しくマッサージをしましょう。爪を立ててしまうと頭皮が傷つき、そこから汚れや雑菌が繁殖する原因になります。
オイル

頭皮マッサージをする際にマッサージオイルを使ってマッサージをする方法もあります。
マッサージオイルを使用する際はマッサージ後にオイルが残らないよう丁寧に洗髪を行ってください。
マッサージオイルの役割は皮脂や汚れを浮き上がらせることが目的になるので、きちんと洗い流せなかったり何度も使いすぎてしまうとフケや皮脂の過剰分泌の原因になる可能性があります。
自分に合ったマッサージオイルを適量使うことを心がけましょう。
時間・タイミング
長い時間頭皮マッサージを行うと頭皮に負担がかかってしまいます。目安は1日1回最大5分にとどめておきましょう。
タイミングも重要です。基本的には洗髪中または洗髪後(お風呂上がり)におこなうと良いでしょう。頭皮が汚れているタイミングで頭皮マッサージを行ってしまうと余分な皮脂やごみ、ほこりが拡散されてしまう恐れがあります。毛穴詰まりの原因にもなるので、シャンプーなどで汚れを落とした後に頭皮マッサージを行うようにしましょう。
また、食後に頭皮マッサージでツボを刺激してしまうと消化不良を起こす可能性があります。食後30~40分は間を置くようにしましょう。
ツボ
頭皮マッサージのやり方を説明する前に薄毛に効くといわれているツボをご紹介します。こちらのツボを意識しながら頭皮マッサージをするとより良い効果が望めるでしょうそれでは紹介していきます。
百会(ひゃくえ)
百会(ひゃくえ)は頭のてっぺん、頭頂部の中心に位置してあるツボで自律神経を整える役割を持っています。ここを刺激することによってリラックス効果があるといわれています。
天柱(てんちゅう)
天柱(てんちゅう)は襟足の生え際にある2本の太い筋肉の外側のくぼみにあるツボです。下で紹介する風池と合わせて刺激すると、特に後頭部の抜け毛に効果があるといわれています。
風池(ふうち)
風池(ふうち)は両耳から指2本分内側に位置しているツボです。円形脱毛症、後頭部の抜け毛に効果があるといわれています。
通天(つうてん)
通天(つうてん)は百会から左右にわずかにずれてところにあるツボです。頭皮の血行を良くして抜け毛の進行を遅らせる効果があるといわれています。
頭皮マッサージのやり方は?
手順①
人差し指と中指の腹で両耳の前後をゆっくりと優しく揉みます。その後、その指をあごの下まで移動させます。
手順②
右手で左のうなじから左胸に向け、流すように2回さすります。反対側も同じようにさすります。
手順③
耳たぶを親指と人差し指で挟み円を描くように揉みます。耳のふちに沿って上部まで移動します。上部まで来たら再び耳たぶまで戻ります。
耳たぶを耳の外側に向けて少し強めにゆっくりと引っ張ります。耳のふちに沿って上部まで移動します。
手順④
指の腹でしっかり頭皮をつかみ円を描くようにくるくる3回動かした後、3秒間指圧します。これを頭皮全体6~8か所ほど行います。
手順⑤
人差し指と中指で圧迫しながら皮膚を上に引き上げます。もみあげ付近から少し間隔を開けながら生え際に沿って中心まで移動します。
中指を重ね、額の生え際の中心に置き、圧迫しながら小さな円を描くように頭皮を動かします。少し間隔を開けながら百会(脳天)まで移動します。百会(脳天)で3秒間、強めに指圧しゆっくり力を抜きながら離します。
手順⑥
指をこめかみの生え際にあて、頭皮を引き上げるように、少し強めに圧迫しながら手櫛を通します。
手順⑦
両手の指先で頭全体をリズミカルにはじきます。
手順⑧
人差し指と中指を後頭部のくぼみに置き、ゆっくりとあごを上げます。3回繰り返します。最後に深呼吸をして終了です。
頭皮マッサージの参考:地肌マッサージの頭皮への作用
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頭皮マッサージのやり方からその注意点まで詳しく理解できたのではないでしょうか。しかし、1つ注意しておかなければならないことがあります。それは効果がすぐに表れるというわけではないということです。髪の生え変わりには時間がかかるので最低でも効果が表れるのに3か月ほどかかるといわれています。その間ずっと、薄毛を気にしながら生活するのは大変ですよね。
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